皆様は「こども食堂」をご存知ですか?こども食堂は、普段親が共働きで暖かな食卓を囲めていない子や、十分な栄養ある食事がとれていない子等の為に、無料または低額で食事を提供する食堂のことです。今回、仕事で伺う機会があったので、こども食堂の現状と今後の問題や課題について論じたいと思います。

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こども食堂の実態について

こども食堂の数

こども食堂は、全国に300~400か所存在しているといわれています。全国には約1800の自治体がありますので、2割程度の自治体で食堂が存在しているといえます。

こども食堂は誰が主催しているか

こども食堂は、地元の公民館や小学校、その他教会や店を貸切って開催するところもあるようです。主催は、自治体ではなくNPO法人や民間団体・ボランティアが有志で行うことが多いようです。

こども食堂の開催頻度

毎週土曜、毎月第3土曜日など、定期的に月1~2回程度開催する団体が多いです。

こども食堂の参加者

大規模なところで100名程度。そのほとんどは地元の小学生で、友達と参加しています。また、未就学児や中学生・高校生の参加者もみられます。中には生活保護家庭のこどもも参加しているようですが、一切特別扱いはせず平等な対応を心掛けています。

こども食堂の料金

こども食堂の半数以上が「無料」で食事を提供しています。また、その他は、こどもが100円・大人が300円など、とにかく低額での提供を実現しています。どのように、費用を捻出しているかというと、実際にボランティアのスタッフから年会費を徴収したり、地元有力者からの寄付金などによって材料費や会場費にあてています。

こども食堂のスタッフ

こども食堂のスタッフは、NPO法人や民間団体・ボランティアなどで構成されています。私がうかがった食堂は、参加者100名(こども80名、大人20名)に対してスタッフが20名ほど手伝いをしていました。メニューを考えたり、食事を作るのは、栄養士や調理師といったプロが行います。また、万が一子供たちにウイルス感染が蔓延しないために、普段から衛生面には特に気を付けていて、年に9回は自腹で検便をしているそうです。

こども食堂の食事

私が当日頂いたメニューは、サバの味噌煮、野菜炒め、ご飯、お味噌汁の4点でした。どれも大変おいしくゆっくりと子供たちと会話をしながら、味わって食すことができました。また、過去のメニューなども見せて頂きましたが、カレーや麻婆豆腐の日は、サラダや漬物を足すなど栄養バランスは特にクオリティの高いものでした。

こども食堂の今後の課題と展望

①金銭・人材の課題

食堂の運営は、①スタッフの年会費 ②参加者が払う参加費 ③協力者からの寄付によって成り立っています。運営は極めて困難で、支援する側がお金を払って活動していることに持続性(サステナビリティー)を感じることはできません。
いまは、「支援したい」という強い志を持ったリーダーが各地域で旗を振ってくれていますが、今後も継続してこども食堂の活動を守っていこうと考えてくれる後継者が育つかはわかりません。

②地域コミュニティとしての注目

いま、地域のつながり・むすびつきが弱体化していることは、国内の社会問題のひとつです。いざというときに、助けてもらえる関係を構築していくことは、特に教育・福祉・防災に関して重要な位置づけにあります。ちょっと子供を預かってほしい、リタイアした老後の話し相手、災害時のネットワーク、など地域の方の協力は非常に重要なのです。
マンション世帯も多くなり、お隣やご近所さんの名前も知らない家庭がほとんどではないでしょうか。一人でも二人でも地元に知人がいれば、どんなに心強いことでしょう。

付録*まとまった自治体は震災にも強い

1995年1月17日に起きた阪神大震災の時に、以下の様な話がありました。
”地震直後、街が崩壊しているときに、八方から「助けてください」と声があがっていた。そんな中、ある自治体の町会長に現状を確認すると、「うちの町会200人は、すべて安全な駐車場に避難させました。」と即答した。さらに、町会内の住所ごとに被害状況を把握しているほどだった。自治体がまとまっていることが、これほど防災につながることを実感した瞬間はなかった。”
この様に、強い地域コミュニティをつくるためにも、こども食堂の様な取り組みは大変重要です。

こども食堂に期待する未来

  1. 子供たちの健康面をサポートする
  2. 子供たちの精神面をサポートする
  3. 地域コミュニティの強化をサポートする
  4. スタッフの大人たちともコミュニケーションをとることで、友達には相談できないようなことも話してもらうなど、憩いの場・心が安らぐスペースとして活用してもらう。

食堂では、食事を食べるだけでなく、空いているスペースで工作をしたり、本を読むなど、ひとつのイベントとしての一面を伺い知ることができました。また、「貧困」という点に注目するのではなく、「健康のための食育」、「地域コミュニティの構築」といったプラスのイメージや意味でとらえる視点も大切だと感じています。私自身、こども食堂だけではなく、「おじいちゃん食堂、おばあちゃん食堂」があっても良いと思います。

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